どうも。Suzanです。

『ダーウィン事変』を読みました。完結していないので、途中まで。

きっかけは、多分LINEマンガでチラチラと表示されていたこと。前に何か聞いたとき、気になったけど、タイトルだけ覚えて読んでなかった漫画でした。

で、ちょうど時間ができて、たまたまLINEマンガで「2巻無料!」となっていて、それが「今日までじゃん!」→「読もう」

期間限定につられた消費者です、ハイ。

この記事の目次

読む前のイメージ

『ダーウィン事変』のタイトルを知っていたわりに、内容がすっかり抜けてまして。

上の画像はサイエンスっぽい雰囲気のイメージやカラーですが、マンガの表紙は明るい感じで、マスコットみたいなサル顔のキャラクターを見て、笑える話かなと思って開きました。

しかも、右上のキャラクターを日本人と思ったので、「日本を舞台にした、一風変わったクラスメイトと仲間たちが繰り広げるドタバタギャグ」で、面白く2巻読めたらいいなーと。

そしたら……全然違った!!!

のっけからいきなりシリアスでした…!!!(どういう勘違い)

あらすじ

『ダーウィン事変』はかなり世界をリアルに設定されています。

実際にどこかでこういう実験が行われていそうなリアリティあふれる描写とストーリー展開。

すごく、考えさせられます。

何がどう考えさせられるかはひとまず置いておいて、私の勘違いを正すためにあらすじを紹介しましょう。。

人間とそれ以外による世界大革命

私の友達は、半分ヒトで、半分チンパンジー。
テロ組織「動物解放同盟(ALA)」が生物科学研究所を襲撃した際、妊娠しているメスのチンパンジーが保護された。
彼女から生まれたのは、半分ヒトで半分チンパンジーの「ヒューマンジー」チャーリーだった。
チャーリーは人間の両親のもとで15年育てられ、高校に入学することに。
そこでチャーリーは、頭脳明晰だが「陰キャ」と揶揄されるルーシーと出会う。

『ダーウィン事変』アフタヌーン公式サイト

少年誌だったら、ギャグマンガにもなりそうじゃないですか…?(まだ言ってる)

尚、この「チャーリー」が、上の画像の左下で、デフォルメされてカワイイ感じのキャラで。「ルーシー」が右上です。舞台はアメリカ。

作者さんも編集さんもアメリカ行ったことがないのに、すごくリアルに感じます。私も行ったことが無いので、実際に行ったことあったり、住んでる人のほうがさらに発見があって面白いんだろうな。

テロ組織の襲撃と、流産しかけているチンパンジーの保護。チャーリーの誕生。描写がリアルで、とてもセンセーショナルなのです。

チャーリーが人間社会でどう生きていくか。

え、普通に市民として生活すれば…と思ってしまった私。

チャーリーは、ヒトでも、動物でもない存在。

物語の中で、チャーリーの里親は、自分たちが持つあらゆる権利をチャーリーにも持たせたいと願います。

感情に訴えるのではなく、普通に生活できる証拠を積み上げて、権利を獲得する裁判につなげたいと。

たしかにこれだと舞台は日本よりアメリカの方が描きやすいかも…。

ヒト以外のクラスメイトがいたら?

物語を読みながら、自分より頭が良くて、圧倒的に力のある存在がいたらどうなのだろうかと考えてみました。

すでにヒトでも自分より頭が良くて圧倒的に力のある人いるよ……(しょーもない気づき)

急に暴れたり、奇声を発したら? いや、それヒトでもいるよね……

あれれれれ???

なんだか議論が進みません。

見た目の違いがこわいかというと、こわいと思うけど、それって相手を何も知らなかったら人間でもこわいと思うしなー。

うーん。。。

ただ、作中に出てきた問いで、これは今までと違う態度をとると思ったことがありました。

その問いは、

もし、クラスにウシとヒトのハーフがいたら、ランチに牛肉を食べるか?

(セリフにズレがあったらすみません。記憶で書いています)

これは…まず目の前では食べられないな。。。

でも、一方で荒川弘先生の『銀の匙』を思い出すと、食べられるものは食べるべきなのではないかと。

さらに遡った漫画だと、藤子F不二雄先生の『ミノタウロスの皿』。ヒトとウシが逆転した世界で、ヒトがウシに飼われて食べられて死ぬ話なのですが、「死んで何の役にも立たないより、誰かの栄養になるほうが価値があるのでは」というヒロインの台詞。考えたことも無くないですか? スゴすぎる。

あれ? そうすると、私は食べたいものはしっかり食べるってことになるのかな。

「目の前では食べられない」は、いい人ぶりたいだけなのかもしれない。

人類がこれまで生き抜いた理由の一つは雑食だからだと思っているし。

あ! もちろん同種を食べるのは無しで!!(これ書いておかないとヤバいヒトになると気づいて焦った)

 

あとは、チャーリーの「僕は何にも責任を感じない」というセリフがいいなと。

チャーリーは作中でしばしばヒトと動物の間を取り持つ役割を要求されるのですが、いつもさらっと交わすんですよね。

この縛られていない感じが、とても良くて。

日常生活で畑を始めてみたら、虫や鳥が作物を狙って食べにくるんですよ。でも、虫も鳥も私に対して何の責任も感じていないだろうし。

生きていることに責任を感じている動物っているんだろうかと考えさせられました。

動物って、ただ一生懸命生きている。それだけ、自然界が厳しいからなんでしょうけど、ヒトも少し参考にしても良いのかも。

たしかグレイスにもいいセリフがあって、「誰かが問題にするかもと気にしていたら何もできない。自分の人生を生きなさい」

これも、誰かの問題を自分の責任として捉える必要はないというメッセージだとすると、『ダーウィン事変』は心を自由にするのを後押ししてくれる作品でもあるのかもしれない。

今後の展開は…?

ちょっと2巻だけ~のつもりが、がっつり読んでしまいまして。

さっきの牛肉どうする話はけっこう先の話です。

今後どうなるかなぁ。

私はチャーリーもルーシーもかなりピンチで生死も危うい状況になったときに、まさかのオメラスが助けてくれる展開を期待してます。

あのファイヤアーベントは最後まで得体の知れないヤバいキャラで、執心するあまりチャーリーを手に掛けそうな気がしてまして。いや、ルーシーを狙うか?

で、オメラスが助けるか、もしかしてユァン博士が助けようとして、でも難しくて、オメラスがユァン博士を助けようとして2人で心中。悲しい展開。

オメラスは墓前で泣いたり、感情で動く面があるので、こういうラストもありかなと。

グロスマン博士は純粋に種を超えてエヴァを愛してたんだと思いたい。ロマンスがあった方がいいじゃない。

でも博士の研究は残らない。次のグロスマン博士になれる人は少なくともしばらくはいない形になる。

ALAはかなり弱体化するけど、団体としては続くかも。それか、解体されて、また違う名前で組織化されて…そこから先はまた別の物語、かな。

クライマックスのあと、おまけでその後が描かれるとしたら、チャーリーとルーシーがまた平和に学校へ通う姿とか。

もっと先の大人になった2人のエピソードもありだし…、

って、そもそもチャーリーの市民権問題も描くなら、まだまだ続くのかな。

あとは、博士の研究は消えたと見せかけて、実は残っていた…?とにおわせて、第2部へ続く――とか。

勝手なことを言ってみました。

アニメ化!

『ダーウィン事変』アニメ化決定なんですね。

それでLINEマンガでキャンペーンしてたのかー。

情報に疎いもので、すでに放映されて見逃したかと思ったら、制作中でした。

公式HPにもまだいつ公開されるか書いてないようなので、情報を待ちたいと思います。

★公式HPはこちら

アニメの反響を見て、実写化→映画? の流れがありそうですが、『ダーウィン事変』は実写で見たいので、頑張ってほしい!!

↑書影からamazonに飛べます。

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