どうも。ほねです。
今回はおづまりこさんの『おひとりさまのゆたかな年収200万生活③』なる本を読んでみました。
タイトルからして「節約本」だろうと読み始めたのですが、「自分にとって満足できる生活とは何だろうか?」という哲学的な問いが生まれるという予想外の展開に。
自分はいくらあれば自分らしい生活ができるか。考えたことってありました?
この記事の目次
こんな本でした。
まずはタイトル。『おひとりさまのゆたかな年収200万生活③』とあります。
③とは、コミックエッセイの3冊目だそうです。すごいですね、3冊目って。
ほねは今回初めて知り、①②をすっ飛ばして、③を読みましたが、全く問題ありませんでした。おそらくどこから読んでもOKな親切設計になっているのでしょう。
おづさんは兵庫の生まれ。美大を卒業後に上京して10年、派遣社員として年収200万円で生活をされており、この③は30代になってからのお話。
メインは20代から30代への変化と新しい街へのお引っ越し
- 20代の頃とは異なる家計管理
- 2年がかりでゆる~く引っ越す
- 新しい街での暮らし始め
- 自炊レシピ
- お金をかけずに楽しむ
20代から30代…。
20代の頃は大好きなエンタメ一点集中で支出していたところ、32歳で体調を崩し、無理が利かないと考え、健康や旅行など身体を休ませることも含めてバランスよく支出することに変えたそうです。
きちんと自分を見つめるのが素晴らしいです。
そして、お引っ越しは2年掛けてコツコツお金を貯めて実行。
引っ越しを決めたのは、フリーランスになって自宅で過ごすことが多くなって気づいたことがあったため(東向きで日中暗い、木造はけっこう生活音がする、通勤が無いから駅近でなくてもいい等)。
「引っ越しは大きな買い物」として、引越ノートを作って自分と向き合っていく姿こそ、年収200万円生活の秘訣のように思えました。
ホント、おづさんってば、全体的に暮らしが丁寧なのです。
引っ越し先で荷物をほどいた時に台所のどこに物を置くか、動線がすぐ決まるのは前の部屋で自炊を頑張っていたからだとホロリとされていた点。
こういうちょっとしたことに気づいて感動できるのも素晴らしいです。
見開きごとに「こういう家計管理があるのか」「こうするとお金掛からないのか」という情報がいろいろ紹介されています。
詳細は読んでみてください^^
以下、感想です。
どのレベルの生活で満足するか、というのはヒトそれぞれ。
ほねは、「年収200万円は貧困」「え、自分、それなんだけど」みたいなやり取りをネットで見かけたことがあります。
おづさんの本には、爪に火を灯すような極貧、我慢が日常という心にすきま風が吹くような話はありません。
年収200万円で生活するために無駄をスパッと切る必殺仕事人のような厳密さもありません。
明るく、楽しく、自分にとっての必要と不要を自分に問いかけ、不要に思ったらひとまずやめてみる。けれど、やっぱり必要と思ったらまた取り入れる。そして、必要と思ったら、何故必要なのか、どうすると満足できるのか考える。
年収200万円という予算はあるはずなのですが、むしろ、「あ~楽しかった。あれ? お金掛からなかったな」「これなら年収200万円でも自分らしく暮らせる」と、数字は後で結果として付いてくるようなイメージでした。
自分の生活を振り返ってみた結果。
おづさんの本を読んで、自分の生活を振り返ると、
- 予算を決めずに節約だけしている。
- 安いからと買って、後悔することがある。
- 買うかどうか迷っているうちに売り切れたり、入荷待ちになる。
というダメポイントが思い浮かびました。
もう一つ、大事な視点。
「それ」は、お金をかけないと得られないのか?
自分が心地よい時間を過ごしたり、満足した気持ちを得るために、果たしてどれだけお金が必要なのか。
- 図書館に本を返すため、マイボトルにお茶を入れて自転車に乗って出かける。
このために新たに発生したお金…ないですよね。
- お風呂の入浴剤を「贅沢」と「いつもの」で使い分ける。
同じことでも、工夫次第で予算を減らすことができます。
必要なところにはちゃんとお金を使い、使わないで済んだことには喜んだり。
本を読むと、すごく、暮らしを楽しんでいることが伝わってきます。
まとめ。
お金をかけずに済んだ分は、もっと嬉しいことに使おう。
お金が余れば不測の事態に備えたり、誰かを喜ばせるのに使ったり、何か新しいことに挑戦する等、いろいろ使い道が出てきます。
むしろ、こういったことにお金を使えた方が、生活の満足度が上がりそうではないですか?
大事なのは、衝動に駆られず、計画的に行動すること。