どうも。2019年7月から、富山へIターンしたほねです。
移住のこと、「IJU」と書いてるの時々見かけますけど、あれ、ずっと移住をオシャレなイメージに変えようとしているのだと思い込んでましたが、もしかして「Iターン」「Jターン」「Uターン」を掛け合わせてたのですか?
そういえば昔はUIJと、よくあるパターン? の順番で表現されていたような。並び替えると「IJU」=移住になるって気づいた人、大興奮だったんじゃないでしょうか。
この記事の目次
地元でもないところで、どうやって生きていくのか?
知らない土地に旅行に行って迷ったら、地図を片手に立ち止まりますよね。
それと同じで、知らない土地に引っ越したら、迷って、立ち止まります。
まず、物理的に迷って立ち止まったときは、Googleマップやらで検索して何とかなることも多いですが、田舎のお店や病院って、Webサイトがなくて詳細情報はわからないところ多いです。
ちなみにGoogleマップの位置情報ではほねは何故かいつも富山湾の中になっています…。海が近いのは確かなんですけど、地上にしておこうとかないんですね。
そして、物理的に迷う以外に大事なことがあります。
田舎のルールがわからず、暮らしに困ってしまったら?
いや、本当にこれは意外とローカルルールあるみたいなんですよ。
お隣の石川県には『集落の教科書』なる本を作った地域があります。これを作るために地元の方に聞き取りをしてまとめるのにかなり苦労されたそうです。
※石川県七尾市高階地区の『集落の教科書』はこちら。
引っ越して最初のご挨拶はどうする?
ほねはこれまで集合住宅での住まいだったので、お隣と下の階の方にはご挨拶をしていました。
田舎へ引っ越してきて、初めて「貸家(一軒家)」に住むことになり、さてどうしたものかとなったわけです。
道の作りから、向かい側は真向かいではなく、微妙にズレていて、両隣は片方が壁でくっついているいわゆる町家作り。もう片方は壁が離れていて、しかも空き家。
物件を紹介してくれた担当者の方に相談しましたが、結局、ご挨拶しながらご近所の方にアドバイス頂くことになりました。
同じ市内でも、地域差があるのかもしれません。
結果、ご近所は、向かいの2軒、くっついているお隣、空き家は飛ばしてその向こうのお隣の計4軒にご挨拶しました。
はい。さらに、町会の班長さんと、自治会長さんにもご挨拶しました。
それまでの生活で全くご挨拶したことのない肩書きの方で、もちろん、どなたが班長さんと自治会長さんなのかわかりません。
「~長」と付くので、もしかして「最初に私に挨拶に来るべきだろう」と思ってたりするかな、とまず班長さんにご挨拶に伺ったのですが、
「班長は持ち回りでするもので、たまたまうちがやってるだけ。隣と向かいの方が大事だ」と逆に諭されてしまいました。
どんな方がいて、ご挨拶すべきか、するならいつかなど、ちょっと面倒に感じますが、長くその土地で暮らす方にとっては土地自体が家のようなもの。
知らない人が家に黙って入ってきたらイヤだよね、と考えてみると「挨拶した方が良さそうだな」と思えそうでしょうか。
そして、「〇〇から来た△△です」くらいでも、ご挨拶しながら少し会話することで、「町会費は班長さんに払ってね」「こちらは同じ班ではないですけど、よろしく」と言った情報を得ることができます。
これだけでも、「町会費は大切」「ここに班の区切りがあるんだ」とわかります。
で、「町会費を払う」「班がどういう構成か知っておく」というアクションにつながります。
田舎で仕事を進めるときも同じ!
「田舎で」と書きましたが、田舎に限らず、仕事を進めていくには「人とのつながり」が大事ですよね。
ほねは林業に絡んだ事業を考えており、具体的には「森の植物から国産精油を作って商品化する」ことを目指しています。
でも、誰かが「材料はここで渡します」とか、「精油作る場所をご用意します」とか、約束してくれていたわけではありません。
待っていても何も起こらないけど、できそうな環境がある。自分が動けば何かが起こるわくわく感に引っ張られて移住しました。
外に出よう!
とにかく、地元へ戻ったわけでもないので、土地の名前も何もわからないわけです。
移住者は、そのわからなさを武器にして良いと思います。
世の中、情報ってすごく多いじゃないですか。
つまり、教えたい人と、知りたい人がたくさんいるってことです。
自分が「知りたい人」になっていると、教えたい人、教えてくれる人に遭遇します。人生の不思議。
ただ、突然、道を歩いている人に挨拶して世間話を始めて親しくなるのは難易度高すぎなので、接客のためある程度こちらと話すことも仕事のうちなお店の人を狙うと良いと思います。
まぁ仕事の邪魔にならない程度にしましょう。良さそうなお店と店員さんを見つけたら、通いつつ、まちのことを聞いて自分のことを覚えてもらいましょう。
「この辺って、こういうのありますか?」「この辺だと、こういうのってどうなんですかね~」
ほねの場合だと、「森の植物から国産精油を作って商品化する」というのがテーマなので、「この辺って、アロマのお店ありますか?」と聞いて、店員さんの年代によって「アロマ…? 何ですか?」で、認知度無いんだな~と実感したりしています。
前に認知症とアロマがテレビで取り上げられ、以来、メディアでよく見かけると感じるのですが、これはほねがアロマに関心があってアンテナが立っているだけなんでしょう…。
ちなみにこのテレビ番組はテレビ朝日系列でした。富山ではケーブルテレビと契約しないとテレ朝観られない地域もあるので、ますます知らないのかもしれません。
※この辺の話はまた別の機会に。
さらに、自治会長さんにご挨拶したときは、「森の植物」から木工制作だと思って頂いたようで、木工をされている方のお名前を教えてくださったりしました。
もちろん、後でアロマについてご説明しましたが、始まりは同じ植物です。アロマと木工、組み合わせて何かしてみたいですし、地元にちゃんと木工されている方がいると知る機会になりました。
田舎は驚くほど、皆さんつながっています。
「うちの娘の先輩のおうち」とか、「誰々の息子さん」とか、会いたい人にたどり着くまでの道のりが短い。
お役所にも行こう!
ただ、地元のいろいろな団体に詳しいのはやはりお役所かもしれません。
何か事業をやるのに許可や届け出が必要な場合、いつかお役所には行くことになるのです。
早いうちから顔を知ってもらっておくと良いこともあります。
普通にマナー良く利用しておけば、いざというときに「あ、あの件ですね」となるのではないかと。
地元の方によってはいろいろな役職や立場があって「しょっちゅう役所へ行っている」とか。
役所の人事異動でいろいろ相談させて頂いた方がいなくなってしまう、なんてこともあるかもしれないと思いつつ、接しておくと良いと思います。
最初の一歩!
ほねは市役所で相談し、地元のキーパーソンとの最初の出会いのきっかけを作ることができました。
「森の植物から国産精油を作って商品化する」ために、まずは誰に言えば「森」の材料を入手できるのか。
今、森林管理はどうなっているのか。
なんと、ちょうど相談した週末に、西部森林組合さんが、イオンモール高岡で「ひみ里山杉のフェア」を開催するとのこと。
タイミングの良さに驚きつつ、お隣の高岡市へ行くことになりました。
自分が動かなくても、世の中は動いていく。とにかく迷って動かないより、動いたほうがいいです。
この高岡のフェアに参加できたおかげで、精油の原料となる「杉」を頂くお約束ができました。
これについてはまた別の機会に!