どうも。内陸の安全地帯・海無し県にいたほねですが、2019年夏に富山の港町へ移住しました。
しかも、空き家バンクで見つけた物件は、波の音が聞こえるあたり。町内は海抜3mあったりなかったり。
それもあって、港町へ転入する際、海無し県の皆様によく言われたのが
「津波は大丈夫なの?」
「津波に気をつけてね」
「安全な所に住むんだよ」
はい。そうですね。皆さん、いろいろご心配頂きありがとうございました。
たしかに海が無ければ津波は来ないでしょう。
しかし、内陸であっても、昔は沼だったとか、川が氾濫するかもとか、実は冠水しやすいとか、水の災害とは無縁ではありません。
この記事の目次
どうやって安全な家を探すのか。
多くの方は引っ越しをする先は初めて住む土地でしょう。
初めてでなかったとしても、昔住んでいたその土地のどこに注意点があるのか把握していた方は少ないでしょうし、その情報はすでに古くなっている可能性もあります。
では、どうやって安全な家を探すのか。
Google Map?
あー。なるほど、便利ですね。
日本はストリートビューもとても充実していて、引っ越し先の町を画面上で歩くことができます。一体どれだけの道をカバーしているのか空恐ろしいくらい、地理的情報を拾われていますね。
旅行でもGoogle mapは大活躍で、台湾旅行の前に、可能な限りホテル周辺の情報を集めてから現地へ行ったことがあります。
ホテルから出て左へ歩くとセブンイレブン、角まで行くとモスバーガーが見える、右へ歩いて角を曲がると吉野家がある…。
え? 日本の話かって? いや台湾ですよ。
初めてだったのでもし食べ物が合わなかったときに知ってるお店があると安心じゃないですか。
でもこれ、やりすぎて初めての道を歩くわくわく感が全くなくなりました。やりすぎも考え物です。
話がそれました。
Google mapもまぁ状況を見るには良いでしょう。
ご近所がゴミ屋敷ではないかとか、駅からの街灯の数(夜の街並みもあればいいのに)とか、スーパーマーケットやコンビニなどのお店といった日常の利便性や安全性は把握できます。
※ただし画面下にあるいつ撮影したのかは要チェック。古いと実際は家が建て壊されてなくなっていたり、お店が閉店もしくは別の店に変わっていたりします。
最近、賃貸契約するのに全く内見せず決める方もいるそうです。
たしかにGoogle mapで街の様子はだいたいわかるし、内見にしても大手メーカーの中には全国ほぼ同じ間取りで物件を作っているところもあります。
そして最近は、360度カメラなどでありとあらゆる角度から見ることができる物件も出てきました。
これ、ある日、思い立って賃貸情報を検索したら前に住んでいた物件が360度カメラで紹介されていまして。着実にこういう物件が増えているようです。
「〇〇市 ハザードマップ」でググろう!
答えは、「市町村名」と「ハザードマップ」で検索、です。
市ではない方は区、町、村などで検索してください。
引越予定の方は「引っ越し先」と「ハザードマップ」とします。
引越予定の無い方は、「今お住まいのところ」と「ハザードマップ」で検索してみましょう。
日本は災害が続いていますから、だいぶ「ハザードマップ」という単語が浸透していると思います。
「あー、それか。持ってる持ってる」
という方は、それで結構です。今後も適宜、情報を更新するようにしてください。
ここから下は「そういえばそういうの聞いたことあるけど、えーと…」という方のための内容です。
ハザードマップは複数ある。
「ハザードマップ」と一言でまとめていますが、実はこれ、複数あります。
まずは「ハザードマップ」とは何か?
国土地理院のページに解説があるので引用します。
「ハザードマップ」とは、一般的に「自然災害による被害の軽減や防災対策に使用する目的で、被災想定区域や避難場所・避難経路などの防災関係施設の位置などを表示した地図」とされています。
はい。長いですね。丁寧に解説すると長くなるので仕方ありません。
簡単に言うと、「防災地図」ですね。短っ!
実際、防災マップ、被害予測図、被害想定図、アボイド(回避)マップ、リスクマップなどの別名もあるそうです。(これも国土地理院より)
場所によって自然災害は異なる。
地震、津波、洪水、土砂災害、火山噴火、台風…日本は自然豊かである分、多彩な自然災害のリスクを抱えています。
しかし、海無し県であれば津波はありませんし、山が無ければ火山噴火による影響もほぼありません。(火山灰がかなり遠くまで届く場合もあります)
そして、港町であっても、高台は比較的安全ですし、町のそこらじゅうに波が押し寄せるわけでもありません。
だからこそのハザードマップです。
調べたい市町村名とハザードマップで検索してみてください。
「◎◎ハザードマップ」の◎◎は何でしたか?
複数ヒットする市町村が多いと思います。行政による最新のものを確認してください。
ないものは、ない。
ここで、「え? この町、△△のハザードマップはないの?」と思った方。
良かったですね。その町は△△のハザードマップを作る必要がないのです。
ないものは、ない。
よほど心配なら、その町に問い合わせてみても良いですが、返事は同じだと思います。
ないものの危険を探すより、あるものを、よく読んで、備える時間に当てましょう。
引っ越し先を探しているのであれば、あえてリスクの高いところで探す必要はないですよね。
もし、社員寮に入らなきゃならない、結婚して相手の実家に入るなど、場所が限定されている方は、避難経路や避難先を確認するなど、今のうちから考えておいてはいかがでしょうか。
いずれにしても、「ハザードマップ」に頼り切って、「大丈夫、大丈夫」と何も備えないのはまずいです。最近の災害は想定外が多いですから。
氷見市の場合。
そんな有事を考えて引っ越し先を選んでいるほねです。
もちろんハザードマップは市の公式サイトからダウンロードして物件所在地と照合させました。
氷見市の場合は、公式サイト内「災害に備える」というページに各ハザードマップへのリンクがあります。
ちなみにこの『氷見市津波ハザードマップ』は26ページのけっこう立派な小冊子で、市役所でもらえます。
さすが海の町!
市内でも、海側、山側で災害リスクが変わるので、それぞれチェックしてみてください。
尚、こちらは「地区名」で区切られています。
「地区名」は、Google mapにないので、土地勘のない人には「これ、どこ?」
できれば転入者にもわかりやすく現在使われている「地名」も添えて記載してほしいところです。
ほねは念のため不動産業者にも土地の安全性について確認を取りました。
そうは言っても、やはり海に近い物件なので、想定外の事態になったら…とは考えています。
防災メールに登録しよう。
転入後、市役所で『氷見市津波ハザードマップ』を見かけたので持ち帰り、改めてパラパラ見ていくと、24ページに「氷見市お知らせメール(防災)」の案内があったので、早速登録しました。
これまでの5か月で、台風による豪雨や津波の情報が届いています。
いずれも、警戒警報から始まり、解除されるまでお知らせしてくれます。
氷見市にお住まいの方はもちろん、これから転入をお考えの方、またはご家族やご親戚のいる方は登録されてはいかがでしょうか。
メールアドレスを登録するだけの簡単操作で完了します!
登録はこちらから↓↓
https://www.city.himi.toyama.jp/…/shisei/kouhou/website/mail