どうも。2019年7月から富山へ移住したほねです。
移住したての時に、先輩移住者の方から「お祭りがある」と教えて頂いたのが、「祇園祭り」でした。
祇園…というと、
となることは、地元の方も承知の様子。
でも、たとえば、全国に「銀座」ってあちこちにないですか?
同じような地名はたくさんあるし、同じ名前の祭りもたくさんあるでしょうから(調査はしていません)、特に何かと比べることもないかなと思います。
この記事の目次
祇園祭りに参加しよう!
ほねの地元、千葉県柏市にも夏に「かしわ祭り」があります。
7月の終わりに開催されるので、すっかり行ってませんが、時間は朝から夜まででした。
そう。だいたい人間が普通に活動する時間で祭りのスケジュールが組まれています。
しかし、氷見の祇園祭りはどうも違うようなのです。
夜中の2時までお囃子が聞こえます……。
そう。夜に提灯を灯した美しい山車(氷見では曳山:ひきやま)がやってくるのです。自分の家まで。
ひとまず昼から見ていきましょう。
昼はこんな感じ
昼近くに何やらまちがザワザワしており、何か大きなものが通り過ぎる音が聞こえました。
おや? と思い、まちを見てみると、何か景色が違う…。
家々で、玄関先の明かりに簡易的な燈篭のお飾りをつけているではないですか。
ちょっとこれはカルチャーショックを受けます。
周辺を回ってみると、ほぼすべてのお宅がお飾りをつけていましたが、つけていないお宅もありました。
たまたま通りがかったおじさんに尋ねると、「今日が祇園祭り」とのこと。
そして、「昼は車で、夜は提灯」
しかも、「この町内は11時頃に来るよ」
11時って、23時のことです。え、そんなに夜遅く!? とビックリしました。
でも、実際は2時過ぎまでお囃子が聞こえていました……。田舎の祭り、凄まじき。
お祭りを楽しむにしても、今いる辺りは夜とのことなので、先ほどの大きな物を探すことにしました。
商店街に差し掛かると…
夜はこんな感じ
昼間、おじさんから聞いた「この町内は11時頃」を待っていると…
来ました、来ました!
闇に浮かぶ提灯明かり
生で見たらもっと圧巻の美しさなのです!
写真撮るの下手くそなほねでも、美しく撮れる被写体って相当美しいのです。
夜の闇に浮かぶ、見事な提灯飾りのシンプルな美しさ。引き込まれます。
ところで、昼間の曳山も夜の提灯でも、皆さん、「海~!」とか「山~!」とか叫びながら押したりしています。
何だろう? と聞いてみたら、氷見市は能登半島に向かって立ったとき、右手に海、左手に山がある地形で、右に行きたいときは「海」と言い、左に行きたいときは「山」と言うのだそう。
てっきりこれから海沿いへ行くとか、山まで運ぶとか言ってるのかと思いましたが、そうではありませんでした。
夜は喧嘩!
提灯の美しさに感動したほね。
どうやら昼の祭りがそのまま暗くなったのが夜の祭り、ではなさそうだぞと気づき、再び商店街の方へ行ってみることにしました。
この時点で22:17。
最初に書いた通り、ほねの中ではお祭りって21:00頃には終わってるイメージでしたが、まだまだ!
氷見駅のすぐ近くに黒山の人だかり!
しかも、道の脇に何か飾りのようなものまで落ちていました。
野次馬になって何だろ何だろとのぞいてみると、提灯とは違う、少し小型で機動力がありそうな山車(これも曳山の一種?)がにらみ合っていました。
曳いている人たちがさっきの提灯よりなんだかお若い。
にらみ合った両者が、「イヤサ~、イヤサ~!」とテンポの速いかけ声に合わせて左右に揺さぶり、
ガッチーン!
!??
何でしょう? 確かに祭りが終わって解体するなら、これはちょうどいいイベントなのかもしれません。
目の前をするすると神主さん達のお神輿が通り過ぎると、人だかりが散らばっていきました。
観客からは「あっちが勝ちだ」「だなー」と判定しあう声が。
その後、神主さんたちは、氏子の皆さん、1軒1軒を回るのだそうです。
必ず来てくれるって、すごいサービスですね。恐れ入ります。
夜更かし、お疲れ様でした!
神主さんたちの神輿を見届けた時点で、0時近く。
でも、まちが明るく、人も歩いているので、ほねもしばらく町なかを歩いてみることにしました。
皆さん、神輿をお迎えするために玄関先や軒先を開けて、明かりをつけて待ってらっしゃるようでした。
通りにも人がいて、談笑していて楽しい雰囲気。
富山の夏の夜は、涼しいし、過ごしやすいです。
残念ながら、海沿いの漁火ロードはすっかり暗くなっていました。こんな日くらいもう少し遅くまで明かりが点いていてもいいのに。(近隣の方には迷惑か)
いつまでもお囃子が鳴りやまないものの、だんだん眠くなってきたので、うろちょろするのはやめることにしました。
帰りがけ、先ほどの喧嘩をしていたところを通りがかると、ほうきや塵取りを持ってお掃除されている方が!
祭りの片付けって、翌日にやると思ってましたが、そうか、ここは公道で、お祭りの翌日にはここを車で通る人がいるからですね。
毎年楽しくお祭りを開催するため、影で支えている人がたくさんいるのだと知りました。
皆さん、ありがとうございました。
来年はぜひ!
そして、遠くのお囃子が聞こえなくなったのが午前2時過ぎでした。
知らなかったら幻聴と思いそうな、丑三つ時の祭りばやし。
こんな感じで、氷見市の祇園祭りは昼から夜まで楽しめます。
毎年この時期なので、来年の海の日の連休は氷見に来てみませんか?
美味しい魚と、温泉、そしてその頃にちょうど森のイベントもあれば、ぜひご参加ください!