どうも。Suzanです。

今日と明日、京都駅直結の商業施設、京都ポルタのB1F、西エリア北通りイベントスペースにて「北陸応援フェア」が開催されます。

元旦の能登半島地震を受けて、被災地支援として企画してくださったイベントです。

Suzanが運営しているde Rからは、氷見産のみかんや柚子を使ったポン酢と、新月伐採された杉の若葉をメインに抽出した精油、夏の摘果みかんから抽出した精油を配合したヘアケアオイルを出品します。

地震の日々のふりかえり。

元旦の能登半島地震は、地震を始め、自然災害が少ないと言われてきた富山県で起きた、まさかの大地震でした。

揺れてすぐに大津波警報が発令され、東日本大震災を思い出して恐怖に震えながら、とにかく近くの中学校へ避難しました。到着してみると、まだ学校は開いておらず、寒空の下で待つ人々がたくさんいました。それから間もなく、学校が開錠され、私は音楽室で(おそらく学校の備品の)ラジカセから流れる地震のニュースを聴きながら、もう家に帰れないかもしれないと沈んだ気持ちで過ごしていました。

夜に警報が解除されたことで、いったん家に帰ることを決め、もともと少ない街灯の中、安全と思われる道を選んで帰宅。避難所の学校と同様、水の出ない家で、お正月のために用意していたお餅とお節を食べ、歯磨きや洗顔、もちろんお風呂も無しで就寝…しようとしましたが、余震が続いており、「また津波警報が鳴ったら避難するんだ」ということばかり頭をよぎってよく眠れませんでした。

歯磨きや洗顔、お風呂も入らず寝てしまうのも、1日くらいなら、寝落ちということもありますが、この断水が10日以上続きました。もらってきた水をどう使うか。家にある容器をどう使い回すか。給水所の場所と時間は昨日と同じか、違うなら、いつどこへ行くか。常に水を気にする日々でした。

当然、洗濯はできないし、また避難することになるかもしれないので、元旦からそのまま…4日後に隣の市までお風呂に入りに行こうと誘われるまで、着替えませんでした。

冬なのであまり汗をかかないことが幸いしましたが、さすがに4日程経つと衣類が臭い始めていました。

この時点では断水がいつまで続くかわからない状況。なかなか得られない実体験により、4日おきに体をキレイにし、全身着替えることにしました。結果的に、4日後に銭湯、8日後に清拭(銭湯へ行く時間が作れず体を拭いて対応)、そして12日後に、ようやく通水…!!! 家でお風呂に入れるようになりました。良かった!!!

地震の爪あと残るまち並み

生活を振り返ると、長引く断水に疲弊した日々でした。

しかし、一歩外へ出ると、傾いた電信柱に陥没した道路、屋根にブルーシートを張った家々…。

というのが、今も変わっていません。

だからと言って、何も進んでいないわけではなく、おそらく、危険個所や重要箇所から順に行われているのだと思います。

国道など大きな道路は能登半島の被災各地へ繋がる大事な経路。ひとまずの応急処置で陥没箇所を砂利で埋めるのも早かったです。その後、舗装して段差を緩和し、さらに、通常のスピードで車を走らせても問題ないくらいにしっかり舗装し、と順々に修復されていくのを見るたび、日常に戻してくれる人たちの働きに感謝の気持ちでいっぱいになっていました。

地震当日は暗い中を帰宅したのでわかりませんでしたが、翌日、給水に行って、目に入った光景はショックすぎて現実と思えないくらいでした。

駐車場のあちこちに大きく入った亀裂、亀裂から噴き出た土砂、崩れたブロック、突出したマンホール、たわんだ電線と45度くらいに傾いた電柱、車道にまで散らばった歩道のレンガ…。ジャンプヒーローが悪と戦った後の実写版という感じでした。

これも、日に日に片付いていったので、順々にまちが戻っていくのだと希望を抱いたのですが――。。

窓から見える電柱はそのまま、液状化してしまった道路も、へこんだまま。雨が降ると大きな水たまりができ、車が通ると大きな水しぶきを上げています。

いつもお買い物に使う道では、地震のあとはそこまでの被害が無いように見えて、実は内部に影響があり、月日が経ってから陥没した箇所もあります。街灯の無い道なので、夜間は足を取られないよう要注意。

こういう、「後から被害がわかることもある」というのは被災して初めて知ったことでした。

de Rの事務所は、ちょうど市内でも液状化がひどいエリアに隣接しており、それが水道復旧が遅れた原因でもあり、まずこの液状化対策を考えなければ復興も難しいということで…何年か掛かるのだろうと考えています。

ちなみに、余震で大きな被害に見舞われることもあります。

de Rの事務所は余震に揺さぶられ続け、週末を迎えようとしていた5日目の朝方に起きた大きな余震で…屋根にブルーシートを張る事態になりました。。

それまでは、床に落ちて割れた食器、一定の高さでキレイに破れた壁紙、砕けた駐車場のコンクリートなどを見ても、「自分で片付けられる」「なんとか補修できそう」「あんまり支障の無い場所で良かった」などと明るく捉えられていたのですが、さすがに屋根は…無理。

元旦の地震、5日目の大きな余震、どちらも家が平行四辺形になるかと思える揺れでした。いくら耐震が考えられていても、何度もは…これですっかり怖くなり、気落ちしました。

余震が落ち着くようになり、久しぶりに会った方などと話したら、最初は気丈に振る舞っていたけど、同じくらいの時期に落ち込んだり、気が滅入ってきたりしていたそうです。

私も元旦からしばらくは、あちこちから連絡をもらい、そのたびに「大丈夫だよ!」と返していたこともあり、今になって落ち込んでることを伝えられない気持ちになっていました。

一度、大丈夫と返事をもらっても、その後の余震や、後から見えてきた被害で大丈夫ではなくなっていることもある。被災して知ったことの一つです。今度、逆の立場になったら、大丈夫の言葉に安心しすぎず、連絡を取りたいと考えています。

週末は、京都ポルタにぜひ!

幸い、de Rの場合は建物が一部損壊のレベルで済み、商品は無事でした。

ふるさと納税を通じてお見舞いの言葉を下さる方もいて、しっかり返礼品として応えることができて本当に嬉しく思っています。

そして、京都ポルタ!

昨年の発売から、関西でも、「氷見のポン酢」や「氷見の香りのヘア&スキンオイル」を紹介する機会を作りたいと考えていました。

京都ポルタの「北陸応援フェア」では、試食用のポン酢や、オイルのテクスチャを試せるよう、テスターをご用意しています。

今回、委託販売で、私は現地を訪れませんが、ぜひこの機会に氷見の「味」と「香り」を体感してもらえますように!

【開催概要】

「北陸応援フェア」
日時:2024年8月24日(土)、25日(日)11:00~20:30
会場:京都ポルタ(B1F)西エリア 北通りイベントスペース

◎イベントプレスリリース
https://www.porta.co.jp/event/detail/303

◎京都ポルタフロアガイド
https://www.porta.co.jp/floor

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